暮らし/出雲
vol.15『そこに“心理的安全性”はあるんか?』 コラム【ア・タ・シ社長になります!】
あえる読者の皆様、こんにちは!
『新入社員A』こと朝日山裕子です。
皆さんは最近どんな本を読みましたか?
私は今、こんな本を読んでいます。
『心理的安全性のつくりかた』
作:石井遼介
【心理的安全性】とは、チームの中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる環境のことです。組織行動学を研究する、ハーバード大学のエイミー・C・エドモンドソン教授が1999年に提唱した心理学用語で、「周りの人が自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。
これは職場だけでなく、学校も、サークルも、家庭でも、必要なことだと私は思っています。
私は大学卒業後、ずっと演劇をやってきました。
ここ近年、演出家として作品を作る中で一番大切にしていたのが、この【心理的安全性】です。
例えば、
よく知らない共演者たちの中で、スタッフもピリピリムードの現場で、お芝居をするのはとても緊張します。覚えたセリフも出てこなくなるし、失敗すると尚更プレッシャーがかかってしまう。表情も引きつってしまうことでしょう。
反対に、
よく見知った、心安い人たちの中だと、練習したセリフがスムーズに言えたり、応援の眼差しを感じて、いつもよりエネルギー高く演技ができるかもしれません。
演劇は、映像作品と違って、全員が舞台上で同じ時間を共有します。
2時間なら2時間、全員一緒に呼吸をして、アンテナをはって作り上げるのです。
目の前にはお客さんがいます。
映像と違ってNGの撮り直しはできません。
だからこそ、それぞれの力が120%発揮できるように、【心理的安全性】が必要なんです。
スポーツでも、ホーム会場とアウェー会場では、結果に差が出たりしますよね。
もちろん、プロはどんな状況でも自分をコントロールして、いつも平均したクオリティの試合、芝居をできないといけません。技術面と共に精神面の強さも求められます。ただ、それは厳しい鍛錬と年月をかけてやっとできること。大多数の一般人はなかなかそうはいきません。
私の中の大地真央が言います。
「そこに、心理的安全性はあるんか?」
まずはチームの環境をプラスに持っていくこと、それが演出家としての作品作りの第一歩目だと私は思っています。
日常生活では、
どうでしょうか。
学校で何かトラブルがあった時、すぐに報告できますか?
職場で気になることがあった時、すぐに質問できますか?
また、それを誰に言いますか?
話しやすい人、
話しにくい人、
いるのではないでしょうか。
話しやすい人とは心理的安全性が築けている。
話しにくい人は、怒られるんじゃないか、馬鹿にされるんじゃないかと、心理的に不安な関係性なのでしょう。
頑張っているのになぜかチームの結果が出ない、組織がまとまらない、とお悩みの方は、『やり方』の前に、メンバーの『心の環境』を見直してみると良いかもしれません。
個々の能力が掛け算になるようなチームができると、最高ですね!
それでは、今日はこの辺りで。
今回もお読みいただきありがとうございました!
有限会社アサヒ技研工業
新入社員Aこと、朝日山裕子
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Writer:Kohei Kageyama