暮らし/出雲
vol.13『“型破り”に生きたいなら』 コラム【ア・タ・シ社長になります!】
あえる読者の皆様、こんにちは!
『新入社員A』こと朝日山裕子です。
突然ですが、
皆さんは型破りですか?それとも型通りですか?
かた-やぶり 【型破り】
一般的、常識的な型や方法にはまらないこと。また、そのようなやり方であるさま。
(いやいや、型破りなんてそんな。私はいたって普通です。一般的。あんまり目立つようなことはしたくないし・・・)
そう思われたあなたも、
ちょっと思い返してみてください。
自分の子どもや後輩、周りの人がこんなこと言ってませんか?
「人と同じことはしたくない!」
「普通じゃつまらない!」
「自分オリジナルの独創的なことがしたい!」
「何か突出して注目されたい!」
かくいう私も、
学生時代はこれ、常に言ってました。
「裕子ちゃんは人とちょっと違うねえ」
「いつも変わったことしてるねえ」
褒められてるのか、呆れられてるのかはさておき。
周りの大人からもそう、言われてました。
が、これは“型破り”なのでしょうか?
『型破りとは、基礎を徹底的に身につけて、そのうえで、自分の個性を発揮すること。基礎を会得する前に、勝手なことをやるのは“形無し”だ』
今は亡き歌舞伎役者の中村勘三郎さんの言葉です。
これを聞いて、ずっと抱いていたモヤモヤに名前がつきました。
私はずっと「形無し」だった。
もっと何かをやりたくて、もっと早く成長したくていろんなことをやってみるけど、何に関しても基本を疎かにしているから積み上がらない。手を替え品を替えなので、一つを極めたことがない。
でも不安だから何かをやらないと、と無計画に動いてしまう・・・
似たような意味の言葉で、「守破離(しゅはり)」というものがあります。
しゅ-は-り 【守破離】
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
聞きなれない言葉かもしれませんが、実は身近に結構あります。スポーツ漫画やバトル漫画でこんなシーン見たことありませんか?
主人公がある時、とてつもなく強いと噂の師匠に弟子入りする。当然すごい技を教えてもらえるのかと思いきや、基本の動作だけをずっとやらされる。
主人公は嫌気がさして怒ります。
「こんなことやってる場合じゃない!もっとレベルの高いことがやりたいんだ!」
師匠は絶対にYESと言いません。
「とにかく今はこれをやれ、いやなら帰れ。」
そして【基本】を極めたある日、突然に新しい課題を出されます。
すると、ものすんごい技ができるようになってるじゃありませんか。
「ワシから教えることはもう無い。行ってこい。」
そして心身ともに大きく成長した主人公は旅立っていく・・・
ね?なんか見たことありません?
「守破離」の、「守」と「破」をきちんと習得したうえで「離」に進むと、これまで以上の成果が得られる。どんな物事も基本が超超超大事!基本の「型」を完璧に作って初めて「破る」ことができる。「型」ができてないのに自己流で何かをするのはただの「形無し」ということですね。
家を建てるときも、まずはその土地の地盤調査をして、場合によっては地盤改良をして、鉄筋を組んで、コンクリートで固めて・・・と、基礎をしっかり作ります。
そこを怠って家を建ててしまえば、地震や大雨で家が傾いたり、浸水する恐れがあるからです。
スポーツする時も、まずは準備運動。
お菓子作りの時も、まずはレシピ通り。
何をやるにもとにかく基本。
破天荒に名を残したいなら、より飛躍するためにも今は基本の「型」を作ろう。
私もこのコラムを書きながら、しかと心に刻みました・・・
それでは、今日はこの辺りで。
今回もお読みいただきありがとうございました!
有限会社アサヒ技研工業
新入社員Aこと、朝日山裕子
朝日山裕子という人物をもっと知りたい方は下記SNSをチェック!
過去のコラムはこちらから
Writer:Kohei Kageyama