暮らし/出雲
vol.11 『前例なければ作っちゃえ!』 コラム【ア・タ・シ社長になります!】
あえる読者の皆様、こんにちは!
『新入社員A』こと朝日山裕子です。
先週、17日の山陰中央新報28面!
みなさん見ていただきましたでしょうか?
『島根県 企業で家事育児講座 助産師派遣、男性理解促す』
という見出しで、「妊婦や子育て家庭への理解を促す企業向けの講座を、2022年度から島根県が試験的に始める」という内容でした。
そして記事内にも書いてありましたが、
なんとその新事業のきっかけとなったのが、弊社、アサヒ技研工業らしいのです。(えっへん!)
その時のリアルタイム記事はこちら↓
上記のページにも書いている通り、
発案のきっかけは、県内の建設会社さんが「健康経営」の推進として、定期的に保健師さんに来てもらっているという話を聞いたためでした。
当時、妊娠中だった私は、保健師さんが来てくれるなら助産師さんも来てくれるのでは・・・!?
と、市役所へ問い合わせたんです。
すると職員さんは「前例がない」と困惑気味。
これ、昔からいろんなところでよく言われますが、
その度に、「NGでなければ今、前例を作ろう!」と持ちかけるんです。
「これこれこういう理由で・・・これからの女性活躍推進のためにも・・・」と、熱く語った(電話越し)ところ、担当さんも協力してくださり、助産師さんとも色々お話しをして、講座を開催しました。
そんな企画だったので、県の制度になる、と報告があったときはとても嬉しかったです。
弊社は家族経営の工務店なので社内の半数は身内なのですが、
そうすると大体は、身内のことには甘くなったり、逆に雑な扱いをしてしまったり・・・これは工務店に限らず、家族・親族経営あるあるだと思います。
特に自分自身のことだと、「私が我慢すればいい」「私だけがわかってればいい」となりがちですが、それでは何も学びにならないし、今後の会社のためにもならないじゃないですか。
妊娠出産は私も初めてのことなのですが、
会社にとっても、この20数年間で社内にそういう人がいるのは初めてらしく、
みんなを巻き込むことで、理解を深める良い機会になると思ったのです。
しかし、
「自分のこと」と思うとなかなか遠慮してしまう・・・。
そこで私は!
得意の妄想劇場をくりひろげました!
もし「今の私」が、「部下の女性社員」だったら。
会社にどんな配慮をしてもらえたら嬉しいかな?
大切にされていると思うかな?
それによって会社が好きになって、育休復帰後も仕事がんばろう!と思うかな?
建設業は女性が少ない、
妊娠出産を機に離職してしまう。
それって当たり前だと思うんです。
だって日本の9割の建設業経営者は男性なんですもの!
生理も妊娠も出産も、人生で体験することないんです。
なかなか想像だけではその辺りの配慮って難しいと思います。
だけど、これから社長になる予定の私は、実体験を通してその大変さやツラさ、世の中の不便さがわかる。だから私が声を上げていかないと、私が社長になる意味がない。それはもはや使命の放棄!!!
もちろん、実際の業務で「女性である私」はどのようにアンデンティティを獲得していくのか。
それも考えていかないといけません。
最近、「緊急じゃないけど重要なこと」を考える時間ができてきました。
これまではスケジュールに空白があるとなんか怠けてる感じがして、ついつい予定入れがちでした。
「忙しい自分」であることをアイデンティティの一要因としてたのかもしれません。
そうすると、プラスαのことって考えられなくなるんですよね。
時間的にも精神的にも余裕がなくって。
何もなくボーッとする時間、
誰かとゴールのない雑談をする時間、
ゆっくり温泉に浸かる時間、
これは良い仕事をするためにも大切なことなんですね。
ということで、この記事を書き上げた後、温泉に行こうと心に決めた朝日山なのでした。
県内の企業さん!
新年度に入って助産師派遣制度のお知らせが出たら、ぜひ、検討してみてくださいね!
それでは、今日はこの辺りで。
今回もお読みいただきありがとうございました!
有限会社アサヒ技研工業
新入社員Aこと、朝日山裕子
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Writer:Kohei Kageyama