編集室/出雲
Vol.05「アナタはおいくら万円?」コラム【ア・タ・シ社長になります!】
あえる読者の皆様、こんにちは!
『新入社員A』こと朝日山裕子です。
今回は、私の名刺に書いてある一つ「声楽家」についてのお話です。
(前回の記事とも合わせて読んでみてください♡)
こちらのコラムや、あえる23号インタビュー【Shimane’s Bright Future】で初めて朝日山を知ったよ!という方は「声楽」との繋がりが見えないと思いますが、実は私、中学時代から音楽漬けの日々でした。
(もっと言えば、3歳の時からエレクトーンをやっていたので、私の人生はほぼ音楽で形成されているということになりますね・・・)
ざっと主な学歴を。
出雲市立第一中学校 合唱部(合唱強豪校)
出雲北陵高等学校 音楽コース&合唱部(声楽を専門的に学び始める)
国立音楽大学 声楽科(某番組の歌のお兄さんと同級生)
足利オペラリリカ研修所
こんな感じです。
実家が工務店ということで、工業高校の見学にも行ったんですよ実は。
だけど、北陵高校から推薦をいただいたのでそちらへ・・・
ここが運命の分かれ道だったのかもしれません。
もし、あのまま工業高校へ進んでたらどうなっていたのかしら。
多分それもそれで楽しんでいるとは思いますが(笑)
さて、
突然ですが、皆さんは自分に【値段】をつけたことがありますか?
例えば。
「今度の日曜、引っ越し手伝ってほしい」
と言われたら、いくらならokしますか?
仲の良い友達だったら
「夕ご飯おごってくれるならいいよ〜」
くらいの話かもしれません。
私は東京の音大で声楽を学んでいましたが、卒業後、島根に帰ってからは地区の行事などで歌う機会をたくさんいただきました。
昔からよく知ってる人たちの依頼だったこともあり、ボランティアで歌うことが多かったのですが、ある時、先輩にこう言われたんです。
「歌は見えないものだから値段がつけづらいけど、声楽家を名乗るならちゃんと考えたほうが良い。知り合いだからってタダでやってると、自分の価値を下げるよ」と。
今はある程度メニューに合わせた金額を提示しています。
正直なところ、それまでは(知り合いだけのアットホームな感じだし、ボランティアだからまあ、こんなもんでしょう)と思っていたのが、お金をいただくとなると【仕事】の意識が強くなったんです。
その結果、パフォーマンスのクオリティは確実に上がりました。
建築でいうと、会社に所属しない一人親方の大工さんや職人さんもそうです。
自分で自分に値段をつけます。
ベテランの方やその人しかできない特別な技術を持っていると、その分値段が上がりますよね。
かの有名な画家パブロ・ピカソのこんなエピソードもあります。
ある日、ピカソが街で女性にサインを頼まれました。
差し出された小さな紙に、30秒ほどで美しい絵を描き、こう言います。
「100万ドルです」
女性は驚いて答えます。
「この絵を描くのにたった『30秒』しかかかってないのに」
ピカソは笑います。
「30年と30秒ですよ」
たった数分、数秒であれ、そこにはこれまで何十年もの時間が宿っている。
改めて物事の価値を考えさせられます。
日本人は【謙遜の文化】がまだまだ根強いので、何かをやる時にボランティアになることが多いのですが、本当はそれってお互いにとってちょっとマイナスになってしまっているかも。と思うのです。
自分の特技や経験を提供するときは、ハイハイと簡単にO Kしてしまうのではなく、市場価値も少し考えてみるといいかもしれません。
それでは、今日はこの辺りで。
次は「演出家の私」についてお話ししようかな。
今回もお読みいただきありがとうございました!
有限会社アサヒ技研工業
新入社員Aこと、笑顔部長こと、朝日山裕子
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Writer:Kohei Kageyama