食べる/松江
長嶋茂雄氏も通った秘伝のタレが決めての鰻店『東京田園調布 うなぎ圓 松江学園通り店』
あえる49号
Shimane’s Bright Future
ウナギのかば焼きには、『関東風』『関西風』と地域によって違いがあることはご存知でしょうか?山陰地方では、頭を落とさず腹開きにしたウナギに串を打ち、甘ダレにつけて焼き上げた関西風を思い出される方が多いと思います。当店で提供しているのは関東風!背開きしたウナギに串を打ち、白焼きします。そして、蒸して脂を落としてから焼き上げることにより、ふっくらとした柔らかい身となるのが特徴で、食べやすいのが魅力のひとつだと思っております。
【ウナギのかば焼き 関東風?関西風】
・関東風
関東風のうなぎは、頭がついていない背開きが特徴です。これは、武士の時代に武家社会の 江戸では、腹開きは※『切腹』を連想するため、それを嫌って背開きになったと言われています。焼き上げる際には、白焼を一度蒸してから焼き上げるため、余分な脂が落ちやわらかい仕上がりのうなぎになります。うなぎの質により蒸す時間が変わるため、調理時間も蒸し時間によって異なります。
・関西風
関西風のうなぎは、頭がついているうなぎを腹開きにします。最近は、商品としての見栄えから頭が付いていないところもあります。飲食店の場合、だいたいは焼く時までは頭があり、お重に乗せる際に頭をカットしてから乗せているようです。関東と違い※「腹を割る」ことが良いことだということから腹開きなったという説もあります。焼き上げる際には、関東風と違い、白焼を蒸さずにそのまま焼き(地焼き)ます。蒸さずに焼くため、香ばしい風味と食感が特徴です。うなぎがかたいと、焼いた際にも身がかたくなってしまうため、身の柔らかいうなぎを仕入れることが美味しいうなぎを提供するポイントになります。
山陰地方は関西風が多いみたいです!!
※諸説あり
【土用の丑の日 由来】
日本では昔から、夏土用の期間は夏バテしやすいこともあり、「丑の日」に身体に良い「う」のつく食べ物(梅干し・瓜・うどんなど)を食べる「食い養生」の風習がありました。
江戸時代、旬の時期から外れ、味がこってりしていたうなぎの蒲焼きは、夏には売れない商材でした。そこで、夏にも売上げアップを図りたいと考えたうなぎ屋が平賀源内に相談したところ、彼は「本日 土用丑の日」という看板を出すことを提案。見慣れない言葉に足を止めたお客さんに、店の主人が源内直伝の宣伝文句を並べ、店に引き込みをしました。その甲斐あって、お店が大繁盛。その後、他のうなぎ屋もその評判を聞きつけ、真似するようになったことで、「土用丑の日」にうなぎを食べる習慣が定着したという説もあるみたいですよ!
(土用の丑の日とは?)
1. 土用の意味
土用とは、立春・立夏・立秋・立冬より前の約18日間
2. 丑の日の意味
日本には、十二支の干支の中の「丑(うし)」のことです。干支は方角や日にちを数えるにも使われており、12日周期で「丑の日」がやってきます。
「土用の丑の日」は「土用」の期間かつ「丑の日」となりますので、時期ごとに、年によっては2回ある場合があります。
引用:ごはん彩々様
https://www.gohansaisai.com/know/entry/detail.html?i=238
昨年オープンし、皆さまのおかげで1周年を迎えることができました。昨年はコロナ禍で旅行や外食の機会が少ない中、当店のウナギを召し上がり『山陰ではなかなか味わえない味を楽しめた』『関東で食べたウナギの味を思い出し、懐かしく感じた』と喜びのお声をいただいたことが印象的でした。ウナギは特別な日に食べる食材というイメージですが、今後は総席数168席・個室完備という店舗環境を生かし、観光客だけではなく、地元の方にも気軽にさまざまシーンでウナギ料理を楽しんでいただき、皆さまから愛されるお店になれるよう努めてまいります。
東京田園調布 うなぎ圓
松江学園通り店
インタビュー
店長 芝田 季穂さん
■松江市学園2-25-28
■0852-31-8181
■営業時間 11:00~14:30
17:00~20:00
■定休日 水曜日
Writer:Kohei Kageyama