編集室/出雲
Vol.6「ひとりじゃできないもん」コラム【ア・タ・シ社長になります!】
あえる読者の皆様、こんにちは!
『新入社員A』こと朝日山裕子です。
今回は、私の名刺に書いてある一つ「演出家」についてのお話です。
♡前回までのコラムも見てね♡
皆さん、「演出家」と聞くとどんなイメージですか?
なんか凄そう、
なんか偉そう、
なんか怖そう、
灰皿を投げるらしい(昭和か)
東京オリンピックの開会式でも話題になっていましたが、演出家は、出演者・美術・照明・音響などを組み合わせて、より素敵な作品にするのが主な仕事です。
私が初めて演出をしたのは、2016年。
そこからわずか2年でコンクールに
出場します。
富山県の利賀村で行われる
「利賀演劇人コンクール」
海外の演出家もエントリーするような国際的な、それはもうハードル高いやつです。
ですので、応募こそしたものの、
私の周りも、私自身も、
正直全く期待はしていませんでした。
それが何の間違いか書類選考を通過して、
最終審査、7人のうちの1人に選ばれてしまったのです!
さて、ここからはプレッシャーとの戦い。
なんてことをしてしまったんだ!
という恐れと、
なんとかしないといけない!という焦り、
ライバルはなんか凄そうな劇団の人たち、
審査員はそれはもう名のある有名な方々、
「利賀受かったんだって!?」という
周囲の声、
そして迎えた上演審査当日。
なんと客席からは爆笑が。
私は必死でそれどころではなかったけど、
どうやらこの作品は面白かったらしい!
反応良し!
審査会では怒られ褒められ、
反応良し!!
上演後は肩の荷もおり、宿舎で大打ち上げ。
ホッとしたのも束の間、
楽しそうなみんなを見ながら、何か言いようのない不安が襲ってきます。
「私は何もしていない。みんながいなかったらここには来れなかった。私の実力じゃない。これから、演出家としてどうしたらいいかわからない・・・」
と絶望に暮れる私。
が、そんな時、
キャストの一人がこう言ってくれたんです。
「あなたに呼ばれたから出たんだよ。」
その言葉にハッとしました。
私は一人で全てをやろうとしていたけど、キャストやスタッフの方が私より何十倍もいろんな経験や技術を持っている。その人たちが、こんな駆け出し演出家の元に集まってくれている。それってすごい。
私の演出の師匠もよく言っていました。
「作品の8割はキャスティングで決まる」
つまり、良いキャストを集められた時点で
すでに8割は作品が完成している、ということです。
一人では何もできないけど、私の周りにはすごい人がたくさんいる。
みんなの魅力を最大限に引き出せる演出家になろう。
自分の実力を把握して、目の前にいる人をちゃんと見る。
そこからは素直にみんなとの作品作りを楽しめるようになりました。
そういえば。
私の好きな漫画「ワンピース」の主人公 モンキー・D・ルフィもこう言っています。
「おれは助けてもらわねェと 生きていけねェ自信がある」
開き直りとも取れるこの言葉ですが、
仲間を信頼しているからこそ言えるんですね。
無茶しながらもいつも全力、最前線で戦うルフィをみんなも信頼してるんです。
チームのあるべき姿だなあと思いました。
この麦わら海賊団を参考にした本もたくさん出ています。
ルフィの仲間力 『ONE PIECE』流、周りの人を味方に変える法
『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方
『ワンピース』に学ぶ仕事術
などなど。
こうやって好きなエピソードと紐づけられていると、
難しいビジネス書も読む気になりますね!(笑)
家を建てるときも、
ハウスメーカーだけではどうにもなりません。
私たちはいわば、頑丈な船と羅針盤。
そこに仲間である大工さんや電気屋さんがいてくれて、初めて家が完成します。
一人じゃできない。
やっぱり「チーム」なんですよね。
素敵な作品、素敵な家を完成させるためにも信頼できる最高の仲間を集めていこうと思います!
ちなみにコンクールの結果は、
【奨励賞】 朝日山裕子と雲の劇団雨蛙
岩舞台を活かしたエネルギッシュな演出と集団での取り組みを評価して
さすがベテランの審査員様方です。
私だけの力では無いというのは当たり前に見抜かれていたようですね(笑)
それでは、今日はこの辺りで。
今回もお読みいただきありがとうございました!
有限会社アサヒ技研工業
新入社員Aこと、笑顔部長こと、朝日山裕子
朝日山裕子という人物をもっと知りたい方は下記SNSをチェック!
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Writer:Kohei Kageyama