【THE COLLABORATION】布志名焼 雲善窯

【コラボレーション】

それは「共に働く」「協力する」という意味で、「共演」「合作」「共同作業」を指す言葉である。

よく目にするのは同業者、同業種同士でのコラボレーション。

しかし、今回あえるが注目したのが異業種が協力することで、新たに生まれる可能性。普段はなかなか組み合わさることのない業種とのコラボレーションは一体どんな心躍る品々を作り出すのかあえるでは注目してみました♪

 

今回ご紹介するのは

フレンチトースト専門店 せるくる × 布志名焼 雲善窯

フレンチトースト専門店と窯元のコラボレーションは一体どんなものなのか気になりますね〜♪

今回の記事では雲善窯さんにスポットを充てて紹介したいと思います!

布志名焼 雲善窯の歴史はとても古く、江戸時代の宝暦六年より二百六十余年から続いている窯元です。
現代に即した器も取り入れながら、十代目にもわたり布志名焼を焼き続けている、伝統ある窯元さんです。その技術と巧みな技は島根県でも非常に高い評価をされ、島根ふるさと伝統工芸品にも指定されているほど。
そんな雲善窯さんの店内には美しい色彩を放った器が多く並んでいます。どの品々をみてもとても美しく、魅力的です。

そんな伝統ある窯元で現十代目を務めているのが

十代目 土屋 知久さん

想像していたより若くて、ビックリしました。
そんな土屋さんに、なぜ今回フレンチトースト専門店せるくるさんとコラボレーションをしたのか、色々とお伺いしてみました。

 

Qせるくるさんとのコラボのきっかけは?

最初のきっかけは、せるくるさんが私のお店にお客様としてご来店されたのがきっかけでした。
そこで、フレンチトースト専用のお皿を作ってくれませんか?と依頼を受けたのがきっかけですね。突然の出来事でとてもビックリしましたが、私自身そのような経験がなかったので挑戦したいと思い、このお話しを受けさしてもらいました。

 

Q最初の印象はどうでした?

正直、最初はお皿をつくるだけのコラボレーションかと思っていました。しかし、とてもお皿が好評だったこと。コロナ禍で地元を盛り上げ、さらには外出が難しい状況下の中でおうちカフェ時間をたくさんの人に楽しんで欲しいと、せるくるさんの想いもあり、カップまでコラボレーションしたりと、こんなにお世話になると思っていませんでした(笑)。

 

Qコラボするにあたって意識したことは?

まず始めに、せるくるさんからお皿にのせたままフレンチトーストを切り分けれるようにしたいとご要望があったのでお皿の縁の高さには気をつけました。高すぎると切りにくくなってしまいますし、ただの平らだとお皿の感じがでないのでご要望通りの高さを試行錯誤しました。
でも一番意識したのが「色」ですね。
うちに声をかけてくれたきっかけが、せるくるさんのイメージカラーである淡い緑の陶器を制作していたからで、その色をさらにせるくるさんのイメージに合うように仕上げようと思いました。
でも陶器の色づけは窯に入れる温度によっても色の出方が変わってくるので、細心の注意をはらってこだわりました。

 

Q販売までにはたくさんの苦労もありましたか?

やっぱり初めてコラボレーションをするので色々大変でした。
その中でも「色出し」ですね。どうしても色にムラが出てしまうことがあったので、とても苦労しました。
自分は承けた仕事として綺麗にムラなく色を出そうと思っていたのですが、せるくるさんがムラがあるのは一つひとつ味があっていいですね!
その方が買うときも世界に一つだけの感じがでていいと思いますって言っていただけたので嬉しかったですね♪

 

 

Qコラボレーションの反響はどうでしたか?

自分の想像以上に反響がありビックリしました。
やっぱりメディアに取り上げていただいたりしたからだと思います。「テレビで観ました」と鳥取県のから来られたお客様がいたり、コラボ商品は置いてますかって聞かれたりもしましたね。
なかには「せるくるに行くにはどうしたらいいですか?」とせるくるさんまでのルートを聞かれたり(笑)。
でもこうして雲善窯にも興味をもってくれる人が増えたのは素直に嬉しいですね。せるくるさんには感謝です!

 

Q今回コラボしてみていかがでしたか?

私自身、異業種の方と一緒に仕事をする機会がなかなかないので、貴重な経験や刺激をもらえました。
最初はカップを作る際にはエスプレッソ用の小さいカップに僕自身が需要があるのか不思議でしたが、そこはやっぱり飲食業であるせるくるさんの発想力には驚かされる程の好評さでした。
そういった自分の中にある感覚とはまた違った意見をもらえるのは凄い刺激的でした♪
またこういった機会をいただけたら挑戦したいと思います。
次は他の異業種にもお願いして、せるくる×雲善窯×異業種の三点セットなども面白そうだなと思います♪

 

 

雲善窯さんから素敵なお話しをたくさん聞けました。十代目の土屋さんもとても物腰が柔らかく、素敵な人でした。
今後も雲善窯さんの新たな動きには要チェックです!

 

 

布志名焼 雲善窯


【住所】島根県松江市玉湯町布志名428-8

【TEL】0852-62-0738

【営業時間】8:30〜17:30

【定休日】月曜日

Writer:Takashi Kageyama

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