食べる/松江
【創刊記念特集】受賞者に会いに行きました!〜Food Marico〜
「あえる」では人の魅力を伝えたい。
そこで注目したのが、島根県にお住まいで輝かしい賞に選ばれた人たち。
さっそくお話をお伺いさせてもらいに、この方に会いに行ってみました。
・Food Marico アレルギー料理研究家 上田 まり子氏
受賞名【ワークライフシナジー賞】
上田さんは自身の子供が重度の食物アレルギーだったのがきっかけで、料理研究家としての活動を始め、今では「誰でもみんなが一緒に、美味しく・楽しく・笑顔で食べられる世界を創る」をモットーに活動中です!
早速お話をお伺いさせて頂きました。
Q.この賞を受賞した時の気持ちを教えてください!
子供のためにと始めた料理研究家としての活動が、このような素敵な賞をいただけるまで、評価してもらって素直に嬉しかったのと同時に、もらえると思っていなかったのでとてもビックリしました。
受賞するまでの道のりも色々な事がありました!
私は料理を作ることはできますが、その他の資料を作ったり、考えたりする作業がとても苦手で、その辺りの作業的な事はたくさんの人に教えてもらったり、支えてもらったしたので、そのおかげで受賞することができたと思います。
本当に感謝の気持ちしかありませんね。
Q.今後受賞した事をどのように活かしていきたいですか?
私は今、「味覚の一週間」というフランスで始まった食育活動の島根県支部の支部長として活動させてもらっています。
味覚の一週間っていうのは期間中は、日本各地の小学校やレストランなどで、五感を使って味わうことの大切さや食の楽しみを体感できる様々な取り組みを行う活動です。
その中でも「味覚の授業」というのを県内の小学校で実施します。
東京・世界・地元で活躍されている有名シェフを招いて実施するのですが、本当に有名な人たちで、中には三つ星レストランのシェフなども来ていただいたりしています。
でも子供達はそんな凄いシェフだって当然わからないので、見ている私の方が緊張したりしますね(笑)
でもこの活動を通じて、子供達が島根県にもこんな美味しい食材がたくさんあるんだって誇りを持てるようになったら、そんな嬉しいことはないですね。
Q.上田さんの今後の描いている未来はありますか?
私は食物アレルギーの人でも食べられる料理作りが今の仕事のきっかけでしたが、色々学んでいく内に、世界に視野を広げていくと、食べてはいけない食材っていうのが、アレルギーに限らず、人種の関係だったり、宗教の関係だったりと色々あるんですね。
でもわたしは、それも全てクリアした料理を作りたいと思っています。誰もが一緒に、楽しく、美味しく食べられる食事の実現が私の描きたい未来です!
Q.最後に皆さんに伝えたいメッセージはありますか?
食事は人にとって必要不可欠な存在です。それを制限される食物アレルギーって本当に大変だと、わたしも自身の子供を見ていて感じました。その献立を考えるご家族の大変さもとてもわかります。
悩んでいる人もたくさんいると思います。
でも考え方ひとつで楽しくなります!子供ってどんな些細な事でも凄く幸せに感じてくれているんです。それが子供にとっては一生の想い出になったりもすることだってあるんです。
そんな幸せを共有できるのも一緒に食物アレルギーと向き合っている親だからこそ感じれる事だと思います。
皆さんも「食」を精一杯楽しんでください!
上田まり子
とっても笑顔が可愛らしく、インタビューをしている最中も終始にこやかで、素敵な印象でした。
最後に上田さん特製のデザートを頂きました。
食物アレルギー対応の料理なのにケーキもアイスもびっくりするぐらい美味しかったです。
こんな料理が増えれば食物アレルギーの人たちも食事が楽しくなるって凄い実感しました!
ぜひ皆さんも今後のFood Maricoさんの活動に要注目です!!
Writer:Takashi Kageyama